身軽

 人込みを歩いてばかり梅雨晴れ間
 本やCDを一度売りに出したら、勢いづいたのか、休日になるたびに、これも出そう、これも、と、つい時間が過ぎてしまいます。
 本棚やCDラックを眺めているようですが、そうとばかりも言えません。記憶の糸をたどり、これはどんな内容だった、これはこんな旋律だった、あの時の感じ方は、今のわたしにとって意味があるだろうか、今読んだり聴いたりしたら、回想のほかに新しい意味を見出せるだろうか、と、自分と対話しているようで、けっこう楽しい時間です。
 本やCDを片付け、部屋の風通しがよくなると、気持ちまで軽くなるような気がします。

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気をあつめる

 黄金色サクッと割れしメロンかな
 先日、ラヤ・サクラヤさんで、天才りなちゃんに会いました。いつものように涼しい眼をしています。りなちゃんは、天才らしく、ことばよりも、眼でお話をします。
 りなちゃんと気をあつめる遊びをしました。お互いに向き合い、えんやーどっとに似た動きで、両手を近づけ気を集めるのです。りなちゃんもわたしも真剣そのもの。
 そろそろ、あつまったかな?
 まだじゃない…、と、りなちゃん。
 タコのように、クラゲのように、ふにゃふにゃくねくねゆらゆらふわふわ…。
 いいかな? いいかもね。二人しゃがんで、わたしは財布から1円玉を取り出し、右手を返して手首にのせ、ゆっくり気を充填させます。すると、どうでしょう。ピョン! りなちゃんとわたしは顔を見合わせ大笑い。二人の遊びはずっとつづくようでした。

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大板

 紫陽花の風や吹きぬけ気功体
 体調不良の折、西式健康法を生活にとり入れ、西式による体操をしたり、温冷浴をしていたのですが、その一環として、平床寝台と木枕もつかっていました。
 平床寝台といえば、聞こえはいいのですが、単なる板です。平らな板の上に寝ることで、背骨の歪みをとるというもので、この頃から、人間にとって背骨は相当重要らしいと思いはじめました。
 さっそく東急ハンズに行き、厚さ3センチ、畳1畳より一まわり大きな板を買い、届けてもらいました。
 ずっとその板の上に寝ていた(本当は、板の上に直に寝るほうがいいらしいのですが、わたしは板の上に煎餅布団を敷いていました)のですが、板の角に足の親指をぶつけることが度重なり、それはそれは痛く、そろそろ止めどきかなと考え、今朝、粗大ゴミとして出しました。

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軽み

 浴衣よりはだけて肌の青さかな
 このごろは、軽いもの軽いものと、こころも体も求めているようです。
 肉はほとんど食べませんし、魚も大きい魚よりも小魚。読む本も、ノーベル文学賞を受賞した人の重々しい文学よりも、賞などと関係なく、軽みがあって味わい深いもの。音楽も、若い頃聴いたプログレッシブ・ロックよりも、サム・クックのような伸びやかなボーカル。
 若い頃は、重々しいものが深く、人生の意味みたいなものが篭められているような気がしました(そして、読む本も聴く音楽も、重いもの重いものと重量ばかりが嵩んでいきました)が、そうでもないような気が、今はします。
 重いものが深く、軽いものは浅い、わけではないのですね。
 軽いものでも深いものはあります。透明ですぐそこに見える小石がずっと深いところにあることだってあるし、実は底が浅いのに濁っていて、さっぱり見えないこともあります。
 こういう、心境の変化とでもいったらいいでしょうか、これも骨折の怪我の功名、また、ずっと続けている気功のおかげかと思います。
 先だって、本2000冊、レコード・CD350枚を売りました。

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朝から

 梅雨の下たのしきことのみ探しをり
 梅雨だというのに、今日は朝から快晴です。温度計を見たら25度。
 窓辺でこれを打っているのですが、日の当たるほうの腕がぽかぽかを通り越してひりひりに向かうようです。
 小津安二郎監督の「東京物語」を思い出しました。
 小津監督は、いわゆる戦争映画を撮らなかったそうですが、「東京物語」を二度目に見たとき、日々の生活こそが闘いなのだと知らされた気がしました。
 今日も暑うなるぞー。

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休日

 ショッピング足裏蹄鉄梅雨の入り
 おいらのパジャマが破けたので、横浜のダイエーでパジャマ替わりの甚平を買い、東急ハンズでゴミ箱を買い、セゾンカードをほとんど使わないのに持っているのはいかにも無駄と思い、そごうに行って解約手続きしようとしたら、係のスラリと小股の切れあがった女性が言うことには、年会費もかかりませんし、お持ちいただいらいかがですかと言われ、あ、そ、年会費かからないの、あ、そ、なら、持ってますとあっさり方針を変え、さてタカシマヤカードはどうだったかなと思い巡らしてみたものの、とんと記憶がなく、その足で高島屋6階に行き、受付のねーさんに、タカシマヤカードは年会費無料ですかと尋ねるも、いえ、2100円ですとあっさり言われ、あ、そ、それなら解約しますと告げるや、身分を証明するものをお持ちですかと言うから、ほ〜らおいでなすった、そうくるかと思ってちゃんと自動車免許証を持ってきたのさ、はい、これ。少々お待ちください、と言い残し、受付嬢向こうへ去った。待つこと3分、くだんの受付嬢やってきて、あいにくですが、年会費の引き落としが6月10日でございまして、いま解約されても、10日の引き落としをキャンセルすることはできません。なので、もうしばらくお持ちいただいてご利用いただき、ご解約は来年になってからでもよくはないでしょうか、などとややっこしいことを言われ、そうか、それなら仕方ないかと諦め、受付嬢にお手数をおかけいたしましたと挨拶すると、またのご利用をお待ちしておりますと言われたので、おめえ、おいらのことおちょくってんのかとも思ったが、こちとら大人なので、そこはグッと堪え、あばよ!
 …てなことで、せっかくの日曜日だというのに、相当疲れた。

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横浜気功教室

 花火まで間をつぶす靴磨き
 朱剛先生の気功教室ですが、数えてみたら、きのうは24名の参加がありました。
 机をそのままにしてはとても動きがとれないので、始まる前に長机を脇に寄せ、なるべく空間を広くつかうようにします。
 老若男女とりまぜてのくねくねとした動きは、端から見たら、ちょっと異様な光景かもしれません。
 梅雨入りらしく、教室も始まる前はどんよりと空気が滞っているようでしたが、1時間45分のレッスンが終わってみれば、スッキリさわやか、なんとも言えない気持ちよさです。

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