武塙三山

 

 あはれ蚊や薬缶頭に停まりをり

わたしのふるさと秋田県井川町の先達に、
武塙三山という人がいます。
三山は雅号、本名は祐吉です。
わたしの実家から歩いて五分ほどのところに
三山を顕彰する碑が立っています。
三山は生前七冊の本を著しましたが、
古書店で求め、今、次つぎ読んでいます。
淡々とした記述の中に、
汲めども尽きぬ味わいがあります。
こういう文章を読むと、
「文は人なり」の言葉が思い浮かびます。
三山についての拙稿が、
10月11日付の『秋田魁新報』に掲載されました。
興味のある方はどうぞ。
コチラです。

 朝眺め夜も眺めし薄かな

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写真:橋本照嵩