からだ君

 

・大は無論小をも息む寒さかな

あばれる君でなく。
ただいまアラカン街道まっしぐらなので、
あちこちいろいろ、
痛かったり痒かったり、
はたまた抜けたりゆるかったり固かったり、
忘れたり怒ったり…。
生まれたときからのつきあいですから、
からだ君もたいへんだ。
そもそも、
わたしというところのこのわたし、
いろいろああでもないこうでもないと考えている、
ぐずっている、ぼやいている、
叫んでいる、喜んでいる、
足掻いている、楽しんでいる、
生きている~~~、
てか。
つまり
いろんな感情だって、
からだ君あってのモノダネです。
からだ君が
わたしを浮かび上がらせてくれているのでしょう。
日々、
もうちょっと我慢して
オレに付き合ってくれよ、
なんて、
言い聞かせていますが、
それだって、
からだ君の全体が
自身に向かって呟いていることになる。
だから、
からだ君です。

・体から温いお湯出て生きている  野衾