コンセプト

 

・冬至ゆく気持ちちょんびり光度増す

「家じゃない。俺たちは、ヨコハマの一部をつくってる。」
JR桜木町駅で降り、
ホームから改札に向かおうとする階段の上に
でかでか、
クレイジーケンバンドのリーダー横山剣の
顔写真の横に
そう書かれている。
建設会社の広告ポスターでもあろうか。
言わんとするところ、
こころざしは佳しとして、
このコンセプト
何かに似ている、
どこかで触れている気がしました。
実際の物づくり、
あるいはサービスが、
そのこと自体を超え
何に資するかを問い、謳う…。
なんだなんだ。
そうだ。
ヤナセだ。
「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている。」
ヤナセはメーカーでなく、
輸入自動車と中古車の販売を業としているので、
具体物はつくっていない。
しかし、
「クルマのある人生をつくっている」
なるほど。
一方「家じゃない」のほうはどうかといえば、
建設会社だから家をつくっている。
が、
考えてみれば、
家づくりを通して、
またそれを超え、
あるいはとりもなおさず
「ヨコハマの一部をつくってる」
具体的な行為とは別に(観点を変えれば)何かをつくっている、
発想としては、
同じと言ってもいいのでは。
それぞれ独自の発想かもしれないし、
どちらかがどちらかを見、
あ、いいなあ
と思ったかもしれません。
いずれにしても、
こういうのは、
東京オリンピックのエンブレムとはちがい、
ありなのでしょう。

・東京の夜や電飾聖誕樹  野衾