半仙戯

 

〔唐の玄宗が寒食(かんしょく)の日に、宮女に半仙戯(鞦韆(しゅうせん))
の遊戯をさせたことから。
「半仙戯」は半ば仙人になったような気分にさせる遊びの意〕
ぶらんこ。季節、春。

 

大辞林にのっている説明。はんせんぎ、と読みます。
さらに寒食をひいてみると

 

昔、中国で冬至後一〇五日目の日は風雨が激しいとして、
この日には火を断って煮たきしない物を食べた風習。また、その日。
冷食。かんじき。

 

さて、俳句を読んだり詠んだりしていると、
いろいろな季語にであうことになりますが、
半仙戯という季語があることをこのごろ知りました。
ぶらんこのことですから、
ぶらんこでいいようなものの、
意味は同じでも、
ひとつひとつの言葉は
それぞれ由来や歴史がちがいますから、
意味だけでなく
その由来・歴史を五七五に盛り込みたい欲がでて、
つかってみたくもなります。
ということで。

 

・半仙戯眼下二宮金次郎  野衾