桃始笑

 

第八候。
ももはじめてさく。
笑うと書いて「さく」
おとといの土曜日は鎌倉の大佛茶廊にて「さろう句会」
月に一度、
第二土曜日に行なっていますが
回をかさね第二十五回となりました。
わたしをふくめ八名の参加。
下の写真はそのときの模様。
部屋のなかから外の庭を写したものです。
あたたかくなってきたせいか、
野外でお茶をする外国人の姿がありました。
きのうは、
久しぶりのシネマジャック&ベティにて映画『福島は語る』を鑑賞。
監督は土井敏邦さん。
福島原発事故で被災した方々の証言を丹念にまとめたもの。
途中十分間の休憩をはさむ
三時間の長丁場ながら、
カメラ(監督)に向かってしずかに語る
ひとりひとりの物語に引き込まれ、
生きるとは何か、
にんげんとは何か、
国家とは何か、
そういうことを深く考えさせられる内容でした。
証言をしてくださった方が、
なんどか「土井さん」と語りかける場面があり、
映像には映らない土井敏邦さんの人柄と、
関係の深さ親しさがしのばれました。
土井監督が、
スベトラーナ・アレクシエービッチ『チェルノブイリの祈り』
に感動し触発されたことも大きかったようです。

 

・はるのひのゆめもうつつもとうたらり  野衾