身の程

 

月曜日のきのう、
再校ゲラの赤の直しが
在宅でお願いしているYさんから届いたので、
さっそく、
きちんと直されているかどうかの
チェック作業を開始。
ひとのやることは
どなたに限らず間違いはあります。
ですから
確認作業は欠かせません。
なるべく早めに三校を用意して著者に送りたい気持ちが勝ち、
BGMのCDを掛けることすら忘れて、
ひたすら作業に没頭。
直し漏れがあれば、
わたしがインデザイン上で直します。
と、
夕方五時を過ぎた頃でしょうか、
なんとなく
体調がおかしくなってきた。
あたまがフリーズし、
気持ち悪くなってきた。
身の程を知るべきであった。
齢六十を過ぎての引き合わせ作業はつらい。
帰宅途中、
行きつけの鮨店でお鮨をつまみながら、
つい
「仕事をし過ぎた…」

つぶやいてしまった。
まわりにいた客が大笑いし
ハッとしたが遅かった。

 

・中心を定めて落つる氷柱かな  野衾