有朋自遠方來

 

例年この時期になると、
高校以来の友人が勤め先のカレンダーを持って訪ねて来てくれます。
高校一年生のときから、
陸上競技部でもいっしょでしたし、
学部は違いますが
大学もいっしょ。
桜木町駅で待ち合わせをし、
野毛の福家さんへ。
かれと話そうとすると、
つい、
秋田なまりがでてしまいます。
かれの顔を前にして
ヒョウジュンゴで話すのは、
なんとなく他人行儀な感じがし
なによりもじぶんがたのしくありません。
わたしは文系、かれは理系ですが、
そんなことはつゆ関係なく、
会えばすぐに意気投合、
苗字でなく名前で呼び合っているうちに
いつしか、
年をかさねた少年がふたり笑いあっています。

 

・嘘のなき世は来らずや初日の出  野衾