あぐど

 

秋田では「踵(かかと)」のことを「あぐど」と言います。
秋田だけかと思ったら
そうではなく、
割と北日本にひろく分布しているようです。
「あぐど」だったり「あくど」だったり、
九州・沖縄では「あど」「あどぅ」
と言うと記しているサイトもあります。
ところでこの「あぐど」
なぜ「あぐど」か?
このことについてしっかりした説明を未だ読んだことがありません。
したがいまして、
ここからは単なる想像ですが。
秋田のわたしの田舎では
「あるく」ことを「あぐ」と言う
場面があったような気がします。
たとえば
「そこを歩くな」の意味で「そごあぐな」
「あぐ」が「歩く」だとすれば、
「ど」は部分・場所を示す「処(ところ)」で「歩く処」=「あぐど」
そんなところかと想像します。

 

・旧街道こゑも幽けき黄落期  野衾