あいさつ

 

*俳句は、即興、挨拶、存問、消息のうただといわれます。
「お暑うございます」「お寒うございます」
という、
いわば季節季節の挨拶、それが俳句の根本義だ、
ということになります。
そこからすっと
秘密の風が吹いて来るような、
なにか
そんな実感をおぼえます。*
上の文章も、
『NHK俳句入門 飯田龍太 俳句の楽しみ』(日本放送出版協会)
からのことば。
秘密の風。
あいさつは、ひとにするだけでないと。
そうか。

 

・のそり来て秋を横切る野良の猫  野衾