野の学びを標榜する弊社として、
このごろは
それを事あるごとに意識していますが、
つぎの対談のお相手を、
石渡博明さんにお願いすることになりました。
テキストは石渡さんの
『安藤昌益の世界』(草思社)
石渡さんは、
「安藤昌益の会」事務局長として
会報『直耕』、『安藤昌益切り抜き帳』
を不定期で発行しておられます。
教育哲学者の故・林竹二の
『若く美しくなったソクラテス』
のなかに、
「もの識りであるということと賢いということ――ソクラテスについて」
という授業記録が収録されていますが、
そのことを念頭に置きつつ、
「学ぶ――なにを学ぶのか?」
をテーマに
お話を伺いたいと考えています。
来年三月ごろ
になるかと思いますが、
近くなりましたら、
またご案内申し上げます。
ご興味のある方はどうぞお運びください。
・秋蝶に逃げられてゐる初老かな 野衾
以前取り上げてくださった雑誌の編集者から連絡があり、
きのうがその取材。
ちょうど二十期目に入ったばかりでもあり、
今後の方針について
思いの丈を話しました。
新刊の棚、社内の仕事風景、集合写真
などを撮っていただきました。
カメラとノートパソコンがコードでつながれており、
シャッターを切った瞬間に
パソコンのモニター画面で確認できます。
デジカメでも可能ですが、
画面が大きいので
細部まで見られます。
「いまはこうなんですねー」
とカメラマンに話しかけると、
「見られるようになると、それはそれでたいへんです」
「そうですか」
「フィルムのように、(気合を入れて撮って)写っていなければ仕方がない
というわけにはいきません」
「なるほど」
時代は刻々と変わっていきます。
・道の端どつと飛び去る稲雀 野衾
NHKBSプレミアムの番組「ワイルドライフ」
で
オオサンショウウオを取り上げていました。
広島県の里山を流れる小川に生息するオオサンショウウオ
を追った映像でした。
サンショウウオといえば、
「山椒魚は悲しんだ」で始まる
井伏鱒二の小説の冒頭が
条件反射のように口を突いて出てきます。
井伏さんは広島県生まれ。
ふだんから目にしていたのかな。
サンショウウオを山椒魚
と書くのは、
体臭が山椒のにおいに似ているからなのだとか。
俳句的には夏の季語。
あたまがデカく、
ゆったりもっそりしているくせに、
食料となる小魚や蛙を飲み込むときの速さといったら、
目にも止まらない。
じっと餌を待ち、
一時間、二時間、三時間…。
そんでもってパクッと。
あたまがデカく、
ゆったりもっそりしています。
なんだか憎めない。
ユーモラス。
健気。
1メートルから
大きいのになると1メートル50センチにもなる
といいますから驚く。
それほどの体長になるには
50年、100年かかるとか。
あんなのナマで見たらぶっ飛ぶな。
でも見てみたい!
・鶺鴒やつがいで描けハンモック 野衾