床屋

 

・鰰(はたはた)の腹突き破る日本海

 

昼を過ぎてから行きつけの床屋へ。
二週間に一遍では行き過ぎの感がないでもないですが、
顔を剃ってもらわず、
電動バリカンでガーッとやってもらうだけ、
ほかの客がなければ
十五分で済みますから、
さっぱり感を味わいたくて、つい。
きのうは日曜日。
案の定ほかの客はなく、
待ち時間なく所定の椅子に案内され、
「いつもと同じですね」
「はい。おねがいします」
やがて、
「おつかれさまでした」
「どうもどうも」
で千二百円也。
外へ出ればぶるっとなりますが、
気分は早くも春。

 

・飛び出した母の歩みを雪しまく  野衾