矢内原忠雄

 

・着ぶくれて星の声きく帰郷かな

 

宮田光雄先生の本を読んでいたら、
矢内原忠雄の『イエス伝』についての印象深い記述があり、
宮田先生がそう言うのなら
というわけで、
さっそく古書で購入し読み始めたところ、
その迫力に圧倒されました。
もともと『イエス伝講話』として昭和十五年六月に自費出版したものを、
角川書店からの交渉に応じて出すことにしたと矢内原が書いた序が
昭和二十三年九月の記、
わたしが求めたのは、
角川選書の9であって、
昭和四十三年十二月二十日発行のもの。
時代の嵐のなかでの講話、出版であったことを
改めて考えさせられる本。

 

・初夢や南こうせつ四畳半  野衾