ハイタッチ

 

・子らもなし無限の冬の銀杏かな

 

朝、
本町小学校横の階段を上りきり、
横断歩道を渡って直進、
左に折れると間もなく教育会館が見えてきます。
出勤するひとたちでしょう、
何人も坂を下りてくるなかに、
あら、
クロネコヤマトのおねえさん。
きりりとした顔ですっすっと歩いてきます。
右手を挙げ「おはよう」
「あ。おはようございます」
おねえさんとハイタッチ。
やわらかく小さな手ながら、
少しカサついて。
さてと。
しごとしごと。

 

・時雨にていつのしぐれと眺めける  野衾

 

光る十円玉

 

・紅と黄と青とみな燃える冬

 

仕事帰り
桜木町駅の川村屋を見ると、
朝の「青汁売り切れました」の赤い紙に代わり
「青汁販売中」の緑の紙が。
(青汁といっても実際は緑色をしているので紙も緑なのでしょう)
さっそく店内に入り、
自動販売機で260円のチケットを購入すべく、
千円札を投入すると、
じゃらじゃら落ちたつり銭が
光っているではないか!
ん!?
手に取ってみると、
十円玉四個に平成二十九年の文字。
川村屋のおばさんに、
「おつりが、ほら」と言って見せると、
「あら。きれいだこと。なにかいいことあるかもね」
「そうかもね」
作りたてのコインが人の手から
人の手にわたって、
手垢であんなに黒くなるかと思ったら、
それもまた驚きで。

 

・青をもて澄みわたりゆく冬の空  野衾

 

句会は楽し

 

・見上げればなんの俤冬の月

 

この日記に俳句を書くようになって
八年ぐらいになりますが、
ひとりでやっていると
どうしてもマンネリ化しがち。
句会に参加することで程よい刺激が得られ、
また、
ほかのひとの句から
いろいろ勉強させられます。
来年はもうひとつ句会が立ち上がりそうなので、
これまた楽しみ。
鮨店にて鮨を頬張りながらの句会、
なんともぜいたくなことです。

 

・小春日のこの世の果ての青さかな  野衾

 

師走

 

・フローリング埃あつまる師走かな

 

いよいよ十二月に入りました。
同じひと月なのに、
一日があっという間に過ぎていきます。
年内にここまでは終わらせようと
ふだんよりも計画的になり、
なおかつ、
ほかの月にはない賀状書き、大掃除、忘年会等もあり、
よってますます
矢のごとく時は過ぎていきます。
字の上手なひとは
賀状書きも楽しいかもしれませんが、
わたしはけっきょく
下手のままこの歳になってしまいました。
下手は下手なりに
今年も自筆で書くつもりです。

 

・痩せ猫ののそり現る冬日かな  野衾

 

気功再開

 

・小春日や書を開く音閉じる音

 

八年つづけた気功を、
ぷつっと止めていたところ、
そのせいばかりではないでしょうが、
ここんとこ
首、肩、肩甲骨の凝りがひどく、
鍼灸、マッサージもいいけれど、
そうだ気功があるじゃないかと思い出し、
朝三十分の気功を再開。
からだをくねくね動かし十五分ほどすると、
大あくびがたてつづけに出、
からだもこころも
リフレッシュするような…。
またしばらく続けてみようと思っています。

 

・小春日や隠れてしたきこともなし  野衾

 

落葉

 

・ひとつ来てまたひとつ来る落ち葉かな

 

朝、
桜木町を歩いていると、
落ち葉がくるくる舞いながら落ちてきて、
つい立ち止まって見てしまいます。
まわる速度が速いと、
その分、
下に着くまでの時間が長くなります。
竹トンボ。
一枚一枚、
無音のドラマを演じている
ようにも見え、
さらに、
地に落ちた葉を見れば、
その色の鮮やかさに見入ります。
印刷じゃ出ないなぁ。
とここで仕事モードに。
きょうから十二月。
ほほ。

 

・横浜の空ぐうるりと冬の鳶  野衾

 

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