危ない!

 

・コンバイン操作する手のふるへかな

 

会社帰り、
薄暗い歩道(日が短くなりました)
を歩いていると、
ひとりの若者がスマホを眺めながら
直進してきます。
そのほんの数メートル後ろには
自転車に乗った女性の姿。
けっこうなスピードで
まっすぐこちらに向かってきます。
わたしが避けても
若者が避けても
自転車にぶつかりかねません。
一瞬の事でした。
頭に血が上ったわたしは
大喝一声。
「馬鹿者! 危ない!」
馬鹿者の若者は
ハッと目を上げ、
「スミマセン」
おかげで事なきを得、
三人無事にそれぞれの道を帰っていきました。
おしまい。

 

・健やかな体とこころで稲を刈る  野衾