丸定

 

・鉄錆の線路どこまで猫じやらし

 

野毛の福家さんに最低でも週に一度、
多いときはまるまる五日
足を運び、
泥鰌鍋を注文します。
元気の素、
活力源。
泥鰌鍋には
泥鰌を割いた割き定と
泥鰌を丸ごと煮た丸定があります。
定は定食の定。
十年以上割き定を食べてきましたが、
ひょんなことから丸定を食し、
爾来丸定に嵌った次第。
泥鰌丸ごとですから
頭もついており、
必然小骨もあるわけですが、
カリカリと噛み砕けば
カルシウム満点。
子どものころ食べた泥鰌の味がにわかに蘇ります。
ところで。
どじょうをドジョウでなく
泥鰌と書いたせいか、
漢字が多くなって
黒々した記述になりました。
なおかつ。
きょうのこの話題、
前に書いたような…。
いや
「ような」でなく
前に書いたことがありました。
記述のニュアンスが
おそらく少々違っているということで、
乞うご勘弁!

 

・風に揺れこつちこつちと猫じやらし  野衾