夏風邪

 

・夏風邪やテレビも本も楽しめず

 

きょうで八月も終り
ですが、
空が狂ってしまったふうで、
連日暑い日がつづいています。
夏風邪をひいてしまいました。
そんなにひどいことにはならないだろう
と高をくくっていたところ、
けっこう熱が出
ふらふらっとなり、
きのうは欠勤。
よもやまは休みました。
いやはや。
汗をそうとう掻きまして、
熱が下がりました。
インフルでなくてよかった。

 

・夏風邪や缶詰並べ下着替ふ  野衾

 

残暑

 

・突如来て行く手定める鬼やんま

 

八月も最終週になったというのに、
ゆうべは熱帯夜、
きょうも暑くなりそうです。
歳時記で残暑をひくと、
表題のほかに
傍題として「残る暑さ」「秋暑し」「秋の暑さ」「秋暑」
があげられています。
例句は、
文字数もさることながら、
単なる言い換えというより、
ニュアンスが
それぞれ少しずつちがっていて、
その微妙なちがいが面白く。
「歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である」
は、
詩人寺田寅彦の名言。

 

・鬼やんま行く手定めて去りにけり  野衾

 

天地始粛

 

・風を刈る鎌のやうなる猫じやらし

 

七十二候のうち今週は四十一候。
てん ち はじめて さむし
八月も最終週、
暦どおり、
ゆうべは風が何とも気持ちよく、
虫たちの声が
さらに涼しさを増してくれるようでした。
稲刈りのシーズンが近づいてきました。

 

・首振りの我に少なし扇風機  野衾

 

今度は梨

 

・業終えて暑さ残れど夜青し

 

どうしても食べたかった祝(いわい)りんごは
秋田で連日食し、
なつかしさも味も堪能したので、
もういいかと。
西瓜も桃も今年はよく食べました。
ときどきりんご。
これからは梨。
先日、
関東学院での打ち合わせの後、
日ノ出町のスーパーマッケットの入口に
幸水が並べられていました。
黄色味がほどよく
強くなっている気がしました。
わたしがえらび、
イシバシが三個購入。
社に帰り分けてみんなで少しずつ。
梨のみずみずしさは格別。
なので、
しばらく梨。

 

・とんぼうの眼やふるさとはトタン屋根  野衾

 

四時起床

 

・鼻の横光りて暑さ残りけり

 

体調を壊して以来、
朝もゆっくりになっていましたが、
今週はほぼ四時に起床、
ということで、
だいたい旧に復したといえるでしょう。
(それにしても酒は美味い!)
還暦の年にあたっており、
見える疲れ見えない疲れが溜まっていたのかもしれず、
これからは、
からだとこころをいたわりつつ、
ぼちぼち行こうかと。
養生が切実になってきました。
身の程を知ることも。

 

・アスファルト糞する犬の秋暑し  野衾

 

ポークジンジャー

 

・騒がしき天のモスクや蟬の声

 

関東学院大学での打ち合わせの後、
バス停で時刻表を見ると
つぎのが来るまで二十分はあり、
それを待つのもどうかと思い、
京浜急行金沢八景駅まで歩くことにしました。
すでに十二時を回っていましたから、
どこかで食事をと店店を物色、
ここかな
というところに入って、
イシバシとわたしはポークジンジャーの、
ヤマギシはハンバーグの、
それぞれ定食を注文。
でてきたポークジンジャーが
思いのほか小さく気になりましたが、
このところ
小食を良としている身ですから、
ま、いっか、と。
三人食べ終えぺちゃくちゃしゃべっていたところ、
となりに女性二人が来、
ひとりがたのんだポークジンジャーの
ポークの肉の大きさに驚いた!
明らかに、
わたしとイシバシのを足したぐらい。
たしか昔のテレビ番組で、
わざと隣の客と大きさの違う肉やハンバーグをだし、
反応を見るという
ドッキリな番組がありましたが、
ちょうどそんな感じ。
有名人でないわれわれが
ドッキリに巻き込まれるわけはなく、
ならば
なぜあんなことが起きるのか、
今もって不思議千万、
人生不可解華厳の滝。

 

・金沢や八景見えず秋暑し  野衾

 

はちみつレモン氷

 

・後ろよりヘッドライトの残暑かな

 

鎌倉での句会終了後、
村雪さんの案内でnugoo caféへ。
四人でさっそく
「はちみつレモン氷ヨーグルトミルク添え」
を注文。
季節限定だそう。
季節限定に弱いからなぁ。
ただのレモン氷でなく
はちみつレモンの氷だよ、
それにヨーグルトミルクとなれば、
美味しくないわけがない。
氷の上には
フローズンヨーグルトアイスクリームまで添えられていて。
いやあ至福の時間。
あっという間のぺろり。
おいしゅうございました!

 

・時巡りさてこれからと蟲すだく  野衾