2017/07/042017/07/27 朝の電話 ・コーヒーを淹れて楽しも夏の朝 父が入院して以来、 母は古い農家の建物で独り暮らし。 とじぇねがり、寂しがり屋の本家ですから、 毎朝ごきげんうかがいの電話を入れます。 きょうのてんきは なとだー? ちゃんと ねだがー? とうさんがら でんわ あったがー? きょうは なにするの? …………… おそらく一分とかからないでしょう。 齢を重ね、いよいよ少女に帰っていく母です。 父の退院はもう間近。 ・夏の朝烏の声の遠くあり 野衾