馬車道十番館

 

・葉が揺れてひとのこころも五月かな

爽やかないい季節になりましたので、
散歩がてら馬車道十番館へ。
通りから何度も目にしていましたが、
中に入るのは初めて。
見るからにがっしりとした作り、
天井が高く、
ゆったりと落ち着きます。
天井を見上げているうちに、
ああ、
これも一つの余白であるなあと。
このごろの建物は、
空間を節約するためか、
やたらに天井が低く息苦しい。
余白のない本が息苦しいのと同じ。
余白の風を浴びながらポークピカタ。

・草いきれ鼻づらふるはす黒毛かな  野衾