雉子

 

・万葉を懐かしみ鳴く雉子かな

きじ、または、きぎす。
ここ横浜では聴いたことありませんが、
帰省した折、
朝、布団を離れずにいて、
さてそろそろ起きるか、
と、
ケーン、ケーン。
なんとも懐かしい声。
高校時代、
高校の建物があった手形山付近でも
聴いた記憶があります。

・妻哀し三度鳴きたる雉子かな  野衾

立夏

 

・ふるさとへ向かふ車窓の朧なり

いよいよ夏に入りました。
秋田の実家へ向かったのは四月の終わりで、
まだ春。
布団に入り目を閉じ、
蛙の声を聴いているあいだに季節は巡り。
弟は新任教頭先生として忙しく、
しかし元気はつらつ。
父と母は稲の苗への水遣りに余念がありません。
池の魚を狙ってシラサギが舞い降り。

弊社は、本日より営業再開です。

・ふるさとや薄紫に煙りをり  野衾