花一輪

 

・草臥れて路傍の梅に目をやりぬ

家人が桃の枝を買ってきまして、
壺に入れ
室内に置いておいたところ、
次々に開花し始めました。
ここは春かとまちがえたか。
まちがえて結構。
なんとそのつぶらなこと。
季節季節の花を見るのはたのしく。
秋田の実家の台所には、
シンクの上、
窓の下に
シクラメンほかいくつかの鉢が置かれてあり、
台所に立つ母を日々慰めているよう。
弟がその都度買ってきます。

・梅咲いて天下の春を告げにけり  野衾