きょうより十二月

 

・柿紅葉絵筆取りたき日を過ごし

俳句をやっていると、
いろいろ効用がありまして。
歩くスピードが
前より遅くなりました。
きょろきょろ周りを見て歩くからです。
しばし立ち止まったりもします。
さて、
きょうから十二月。
師走。
むかしの人はうまいこと言います。
ふつうのひとが走るんじゃ
さほど面白くない。
ふだんは憮然、泰然、堂々としている先生まで
尻っぱしょりして走る
ってんですから、
面白いじゃありませんか。
目に浮かびます。
こないだ年賀状を書いたと思ったら、
もう目の前。
師も走るけど我も走る、
我走てか。

・牛乳を沸かして飲みたき冬の朝  野衾