Archives : 12月, 2016

書き文字

 

・世迷いを直に劈く冬の月

コンプレックスというほどではありませんが、
字が下手、
どう足掻いても。
個性的といえば、
いえなくもないのでしょうけれど、
そんなこと言ったら、
あらゆることが
個性的で済ませられますから、
わたしとしては、
個性的でなくてもいいから、
ふつうにきれいな字を書きたい。
だからと言って、
ペン習字を習うのは、
今更の感無きにしも非ずで。
とこう思いながら賀状を書いていて、
不細工な字でも、
それなりに落ち着いてきたかな
と思えるころには枚数が尽き。
毎年そんな感じ。
さて弊社は、
明日より2017年1月9日まで休業いたします。
よろしくお願いいたします。
今年一年、
どうもありがとうございました。
来年も引きつづきご愛顧を賜りたく。
皆さま、
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

・数え日の空に烏が一羽二羽  野衾

同志

 

・年の暮れ夜行列車の灯りかな

JR横須賀線保土ヶ谷駅ホーム。
八時五十五分。
電車が来るまでまだ時間があるな。
ちょっとノドが乾いた。
オロナミンCでも飲むとするか。
元気ハツラツ!
といきたい。
にしても、
上戸彩はかわいいな。
このごろちょっと瘦せたか。
生活の苦労…!?
110円110円と。
お。
お。
あのおやじ。
やっぱり。
そうか。
数あるドリンクの中から、
オロナミンCを択びましたか。
分かる分かる。
やってられねーもんな。
スカッとさわやかオロナミンC!
いや。
あれはコカ・コーラか。
コーラもこのごろ飲んでない。

・賀状書き外はすっかり暗くなる  野衾

今週

 

・年の暮れ流れる雲の速さかな

年の暮れです。
会社は二十九日まで。
きょうを入れあと三日。
いよいよ年賀状書きが忙しくなってきました。
喜びも悲しみも。
いろいろ、いろいろ、ありまして。
虚礼とみなし
書かない人もいるようですが、
そういうわけにもゆかず。
世代交代の時期を意識しつつ、
(すでに済んでいるという気もしますが)
あとすこし頑張ろうかの気分也。

・まろぶごと冬を賑わす寒雀  野衾

寒中水泳

 

・精神一到若き祖父あり寒の川

九十八で亡くなったわたしの祖父は、
若いころそうとう無鉄砲をやったらしく、
二の腕には「大力」
と小さく刺青がしてありました。
それについては、
若き日の過ちであったと
反省している風もありましたが、
無鉄砲をすべて反省しているわけではなく、
むしろ自慢することも間々ありました。
そのうちの一つ。
わたしのふるさとは井川町
といいますが、
名前が示すとおり、
井川という小河川が町を貫いています。
若き日の祖父は、
井川の表面が氷に覆われた冬の日、
「もし、氷を割って寒中水泳を断行すれば酒一升おごってくれるか?」
と悪友に問いかけた。
「よし、いいだろう。一升やるよ」
即、契約成立。
そこには、
蛮勇をふるって氷を割り、
寒中水泳を蛮行する若き祖父がいた。
わたしは、
そのことを祖父から
何十遍聞かされたか分かりません。
祖父がかんらかんらと
笑いながら楽しそうに話す話を、
「またあれか」
と思いつつ、
聞きあきることはありませんでした。
祖父にとって、
痛快この上ない出来事であり、
思い出だったのでしょう。

・恋よりも友が秘鑰のクリスマス  野衾

 

野毛一周

 

・ソロモンの栄華も要らぬ冬の月

昼をどこで食べるかは、かなり重要でありまして。
キクヤのカレーをしばらく食べてないから、
キクヤにするかな。
と思っていたのに、
ぷらぷら坂道を下っているうちに、
キクヤを通り過ぎていた。
わずか数メートル過ぎただけでしたから、
よほど戻ろうか
とも思いましたが、
めんどうくささが先に立ち、
ま、
いっか。
今度にしよう。
ドジョウを食べようドジョウ。
ドジョウでも食べて元気出そう。
というわけで、
福家さんへ。
天気もいいし。
と。
「本日のみランチは十二時よりとさせていただきます」
の貼り紙。
腕時計を見たら、
11時35分。
あちゃー!
師走だもんな。
忙しいのでしょう。
どうしよう。
ココイチのカレーか?
こないだ食べたばっかだし…。
それとも駅まで行って立ち食い蕎麦か。
それがいっか。
そうしようそうしよう。
というわけで、
川村屋の鷄蕎麦370円也。
けっきょく野毛界隈を一周したことになりました。

・本日のみ十二時よりの師走かな  野衾

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三浦衛(みうら・まもる) 春風社代表にして自慢大王&悪ノリ大王。体調のいいときは自らを天才と称し、不調の折はちりあくたにも劣るヤツとしょんぼり。

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三浦衛の本


『カメレオン』
 三人ときどき声にならぬ声を洩らし/とろけ とろけ 唾までとばし/クヂるとナメるとネヂるとチョす…(「鳶」) 自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。


『マハーヴァギナまたは巫山の夢』
 三平佐世夫は、千一夜の夢うつつで女と戯れ、印度に旅し、睾丸を抜かれ、鰐を飼い、横浜を彷徨う。言語の崖っぷちを綱渡りする、めくるめく冒険。本文活版印刷に美麗造本を施した平成の大奇書。


『父のふるさと』
 父の目に映じた故郷の風土、ひと、くらし、農事を、愛惜をこめ描きだす。本文は金属活字による活版印刷。「身と蓋函」に納める。


『出版は風まかせ』
 横浜の出版社「春風社」社長が本づくりと会社経営にまつわるエピソードを豊富におりまぜ、創業から10年を振り返る。