被祝カメレオン

 

・自社の本誤植三つほど秋の空

わたしの第一詩集(第二、第三、あるやなしや)
『カメレオン』を装丁してくださった
閒村俊一さんのお声がかりで、
神楽坂にある山形料理のお店「もー吉」にて一献。
閒村さん、佐々木幹郎さん、
わが社の岡田君、わたしの四人。
とにかくこのカメレオン、
敬愛する幹郎さんに
渾身の力を籠めぶつかった結実でありまして、
跋文は身に余る光栄であるところ、
閒村さんから、
この詩集は、
『マハーヴァギナ~』(この装丁も閒村さん)
があったから書けた詩集と感じた

うれしいコメントを賜り、
また、
話をするときの
閒村さんの目というものは、
120パーセントまったく子どもの目
をしており、
わたしはただ黙し
目を見、
閒村さん六十二、
わたしまもなく五十九でありますが、
初めて同士の子どもが
ぴょこんと一緒に遊んでる風。
心根のあたたかい
あったかい、
もっと遊んでいたい
ひとでありました。
幹郎さんは、
合唱団 響~Kyo~演奏会2016
「合唱オペラ【新作委嘱初演】中也!」
(11月27日[日]17時開演 すみだトリフォニーホール 大ホール)
の演出でご多用のさなか、
時間を割いてくださり
お越しくださいました。
このオペラ、
台本・演出ともに幹郎さん。
パンフレットに、
「戦争が近づく昭和初年から10年代の日本の狂気と笑気とエロス!
中原中也と太宰治が絡み合う悲喜劇。」
とあり、
今の日本の
すばらしくくだらない狂気と
いかにクロスし火花を散らすか見ものです。
これ、
何を措いても
観に、聴きにいかねばでしょう!

・波風の立たぬ日もあり鰯雲  野衾