「本は物である」考

 

・語らへば暑さを忘る浜の宵

装丁家、イラスタレーターの桂川潤さんをお招きし、
「本は物である」考と題して、
講演、対談、懇親会を行いました。
講演は分かりやすく、
おもしろく、
深く納得する内容で、
本が偉大な発明品であることを再確認。
日々の仕事に、
清新の風を吹き込んでいただいた気がします。
対談は、
桂川さんがこれまで手がけてこられた
春風社の本について。
本づくりの要諦、「こころ」が
一冊一冊の本にどのように
盛られていくのかをお話しいただきました。
プロとアマそれぞれの良さ、
ちがいについても。
最後は、
室内ではありましたが、
暑気払いを兼ねてビアガーデン。
いろいろな職種の方がお越しくださっていましたから、
写真家橋本照嵩さんの
「出版社港町説」が証明された形。
みなさんにこやかに歓談されていたのが
何よりもうれしく。
本も会も砂時計よろしく、
結節点を過ぎ、
新たな関係が静かに展開していく風情。
それにしても、
桂川さんの話は面白い!
お人柄だなぁ。

・春風の港に集ふビアガーデン  野衾