怒涛のときが過ぎ

 

・首手腰しなふりよろし踊りかな

テレビに因幡晃(いなばあきら)がでていました。
秋田県大館市出身のシンガーソングライター。
因幡晃といえば
「わかって下さい」
「わかって下さい」といえば
因幡晃。
わたしもよく聴いたし
よく歌った。
いま歌わない。
な~んでだ?
恥ずかしいから。
あれ、青春の歌ですから。
いま思えば馬鹿みたいな話なれど、
「わかって下さい」を聴けば
痛かったし、
「わかって下さい」を歌えば
泣けた。
泣けた?
はい。
泣けて歌えませんでした。
だって青春真っ盛り!
十年前なら
痛みの名残りみたいなものがあった
気もしますが、
きのうテレビで最終フレーズまで聴いていても、
ちっとも痛くない、
ばかりか、
それよりも何よりも、
因幡晃の乱杭歯(らんぐいば)
が気になってしょうがない。
「わかって下さい」
というより、
「治して下さい」
昭和は遠くなりにけり。
ああ青春!

・太鼓打つ父赤銅に踊りかな  野衾