コーヒーの大学院

 

・薄衣のこころほんのり気もそぞろ

何年前か十年前か、
もっと前だったような、
このごろ時間感覚がおかしくなっておりまして、
正確なところをとんと失念、
だれに紹介されたわけでもなく、
ふらっと入ったコーヒー店。
その名は
「コーヒーの大学院」
ブレンドコーヒーを頼んだら、
む、
むむ、
と美味しかったので、
以来、
そっち方面へ出かけたときは、
ちょいと立ち寄り、
コーヒーかアイスコーヒーを所望するのが常。
きのうは三時に神奈川新聞。
用事を済ませ外へ出るやかんかん照り。
関東も明けたんじゃないの?
迷うことなく
「コーヒーの大学院」へ。
入り口付近の円テーブルの席に座し、
本とペンを持つ聖職者を描いたステンドグラスを見ながら
アイスコーヒーを。
しばらく金魚と戯れていました。

・夏のハト小首かしげて知らんふり  野衾