一斉に

 

・空の蓋開けてけふより蝉の鳴く

JR保土ヶ谷駅で降りてとぼとぼ歩いていましたら、
あちこちからセミの声。
畏友鉄信の春の句に、

・うぐいすも練習すればうまくなる

というのがありますが、
セミもまた、
始まりはなんとなく覚束なげ。
夏を寿いでか嘆いてかは分かりませんが、
これからアジーアジーで、
だんだん上手くなっていくのでしょう。

・ほととぎすなにを寿ぐ厠かな  野衾