連句的

 

・トンネルを抜けて濃くなる緑かな

連句のことを思っている今日このごろでありますが、
細かいルールは、
そのうちだんだん覚えるでしょう
ぐらいな気持ちで、
いちばん気に入ったのは、
滞ってはダメ! ということ。
あいだに一句置いた二つの句の関係を
「打越し(うちこし)」
というそうですが、
打越しからできるだけ「転ずる」ことが
連句では求められるようです。
新しい世界を切り開くことが大事であると、
深沢眞二先生もおっしゃっています。
苦しいこと、
つらいことから脱けでて新しい地平へ、
ということはもちろん難しいですが、
心地よい快の時空から脱けでることもまた難しく。
まさに人生そのもの。

・捨てられぬものをながめて五月かな  野衾