2016/04/222016/04/22 風林 ・風林に鶯鳴けり旅の床 風林といえば、 すぐに思い出すのは信玄の風林火山で、 はやきこと風の如く、 しずかなること林の如く の風・林ですが、 杜甫の詩に出てくる風林は、 それとは別であることを 吉川幸次郎の本を読んでいて知りました。 杜甫が風林というときは、 風がらみの林、 風をはらむ林 というわけで、 景がぐっと切迫してきます。 風がらみの池、淵だと風潭、 これも杜甫独特の用法のようです。 ・一日の苦労一日春の宵 野衾