昭和の春

 

・停留所春を眺めてバスを待つ

shumpu photo storyが春仕様になりました。
撮影は橋本照嵩さん。
弊社ホームページのトップ、
いちばん上、
横長の写真がそれです。
1980年ごろの写真が主ですから、
いまから36年前のこと。
フィルムですから色もらしく褪せていますが、
着ている物、髪型、帽子、祭り、弁当を食べる人びとの姿、頬かぶりの手拭、
明るく開放的な笑顔まで、
どれもなんとなく昭和だなぁと。
どの写真の空間に、
渥美清の寅さんがでてきてもおかしくない。
ぴたりと収まる気がします。
てことは、
寅さんも、
昭和を旅し生きた人だったのでしょう。
遠くなるのは
明治ばかりではなく、
どの時代もやがて遠くなり、
ふるさとのごとく、
思ってみたり、
悲しくうたってみたりしますが、
子を思う親のこころ、
弟子を思う師のこころは、
時代に関係なく
変らずあると思わされます。

・雨を踏む音も華やぐ春となる  野衾