俳句の功徳

 

・寒に入り荒れて出口を失へり

俳論や句集は読みますが、
とくに先生についているわけではなく、
まったくの無手勝流。
ですが、
それでも
おもろいなぁと思うことはありまして、
こういう人までふくめると、
俳句人口て
むちゃくちゃ多いんだろうなぁ。
ことばとこんな風にあそべるというのは嬉しい。
人間探求派と称されるような俳人の
凄みのある俳句に驚いたり
尻込みしたり、
せきをしてもひとりと言われれば
ふたりじゃだめだろう
なんて。
よけいなことばっかり。
わたしとしては、
とほほ
とちから抜け、
まったくなぁ
と共感し、
しょうもな
と苦笑いしつつ
季節を感じられればそれでよく。
そんな句を読んだり
つくったりするのが楽しい。
また自分を笑うことで
ふ~と、
ひょいと外へ出られる
ような気がするのも俳句の功徳かと。

・そろそろの当てが外れて霙かな  野衾