スーパー爺

 

・ゑのころや停車場に立つひともなし

しのぎやすい季節になりましたので、
近所のまるちゃんを誘い、
家人と三人で、
英連邦戦死者墓地から児童遊園を散策。
墓地は、
日本の土地でありながら、
作り手が変わると
こうも違うかとびっくり。
墓石は、
日本のものとは異なり、
大き目の弁当箱のような感じです。
したがいまして、
視界を遮るものがなく、
墓地全体が整然とし
静かな空気を湛えています。
そこから十分ほど歩くと児童遊園。
セブンイレブンで買ってきたおにぎりと
カップ味噌汁でお昼に。
お湯だけ家で沸かし水筒に入れてきました。
風を浴び空を見上げ
俳句などつくって遊んでいると、
妙に体の締まった爺さんが
ランニングをしたり、
鉄棒にぶら下がり、
ひょいひょい懸垂をしたりしています。
かつてテレビコマーシャルで、
大車輪をするおじいさんを見たことがありますが、
あれはこの人だったのでは?
と思えるぐらい、
身が軽そうで、
キレがあり、
これは只者ではないな
と三人、
目をしばたかせ。
もっと見ていたかったのですが、
きりがありませんから
ほどほどところで切り上げ家路につきました。

・秋の野をスーパー爺回りけり  野衾