電子辞書

 

・鹿の目のぎんがぎんがを踊りけり

このごろはもっぱら電子辞書。
なにがいいって、
まず
字がデカい。
これはほんと助かります。
紙の辞書は
大辞林をつかっていますが、
重いし字が小さい。
机に向かっているときはいいのですが、
机のないところで本を読んでいて
辞書を見たくなり本棚から大辞林を取り出すと、
椅子の上であぐらをかき、
その真ん中に
辞書を置いて見るようになります。
さらに、
字が小さいものですから、
メガネを外し腰をぐっと曲げ、
敵に見つからぬよう隠れるような姿勢をとり、
眼で目的の字面を
舐めるように追いかけます。
それでも見えないときは、
よっこらしょと
その場をいったん離れ、
机の引き出しから拡大鏡を取り出し、
みたいな、
それはそれは
たいへんな労働量となってしまいます。
そこいくと、
電子辞書はいと便利。
「かんたんサーチ」なるものがありまして、
しらべたい単語を入力すると、
その単語について説明のある辞書を全部、
もちろん収載されている辞書
ということになりますが、
ピックアップしてくれますから、
いやはや
なんともスグレモノ!
電子辞書様様であります。

・ひょんひょんと手拭い食みし鹿踊り  野衾