怒禿衝天

 

・刻一刻風は夏から吹いてくる

喜怒哀楽が激しいせいか、
となりのとなりの会社まで聴こえるような大声で
怒鳴ることが
かつては間々ありました。
(竹内演劇研究所にいた頃、
師匠・竹内敏晴から
「君は声がデカイね」と褒められた)
が、
このごろは、
怒鳴りの間欠泉の威力が減衰し、
どうやら、
ミニ好々爺然となってしまったようです。
いや悪いことではありません。
まことに善哉善哉。
角がとれ、
円くなってきたのでしょうか。
怒髪衝天ということがありますが、
髪の毛が、
野ざらしの駐車場状態ゆえに、
怒りにまかせ
爆発が起きたならば、
怒髪衝天ならぬ
怒禿衝天となって、
頭蓋が直に天にぶつかり、
頭から血を噴き出すことになりかねない。
桑原桑原。

・夏の空砂漠の少年歌ひけり  野衾