土入れ

 

・吹き飛べとガリリとガヂる島らっきょう

朝に電話すると、
いつもなら母がでるところ
父がでて、
今日はダシに土を入れる日で、
正紀やトッコやトッコのだんなも来ることになっているという。
昨日のことだ。
父の声は、
どことなく弾んで、
水飴のような方言臭は微塵も感じられず。
むしろどっぷりと隙なく厚みがあり。
方言はまた、
活着のいいことばなのだ。
んだてが。
んだよ。
標準語共通語と驕るなよ。
百姓の魂に火が着き、
いよいよエンジンが発動する。

橋本照嵩『石巻かほく』紙上写真展
の八回目が掲載されました。
コチラです。

・花吹雪子ら校庭に球を追ふ  野衾