円空・木喰展

 

・デパートの桜盆栽円空展

そごう横浜店で開催されている
円空・木喰展を見に。
円空の「木端仏」と称される一連の仏には驚きました。
木端とは、こっぱ。
木の切れはし。
木の中に仏様がいらっしゃって、
その声を聴き、
その形を見て彫るのだ
というようなことをよく耳にしますが、
円空仏はまさにそれだなあと。
のびのび大らかで、
鉈一丁で生涯十二万体の像を彫ったといいますから、
半端じゃありません。
なかにはどこが顔なのかよく分からぬような、
天衣無縫、
抽象的なる仏様もあって、
なんとも愉快愉快!
このひと天才だあな。
さて次に控える木喰さんの彫る仏様の、
とくにその顔は、
まるくま~るくまんまるで、
ほっぺがぷくっとして、
アンパンマンだなこりゃ。
よく生きることはよく笑うこと。
ふたりの造った仏像・神像が全国各地にあり、
当時から愛され、
今も愛され続けているということに納得。
展覧会場を訪れるひとびとも、
老若男女多種多様、
わたしもとっぷり紛れ込み、
しばしいい気分に浸り、
帰りは保土ヶ谷で一杯ということに相成った次第。

三月十三日付『神奈川新聞』に
拙稿が掲載されました。
コチラです。

・アンパンの仏彫ったる木喰展  野衾