詩の作り方

 

・鴨一羽波に揺られて流されず

ジャック&ベティで、
『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』
を観てきました。
苗字だけで誰だかわかる
ところがさすが
(試しにグーグルで谷川と入力すると、
一番上に谷川岳がでてきて、
つぎが谷川俊太郎だから、スゴイ!)
ですが、
タイトルどおり、
監督の杉本信昭さんが、
谷川さんに詩の依頼をするところから話は始まります。
杉本さんは、
この映画をつくるまで、
谷川さんの詩を読んだことがなかったそうです。
映画をつくることになり、
何冊か詩集を読んだら、
まるで自分のことを言っているのではないか
と感じられる詩に遭遇し、
谷川さんに
そのことを伝え、
偉大な詩人はさすがと申し上げたら、
そんな下劣なことは言わないでくれと、
谷川さんにひどく怒られた、
なんてことを
映画のあとの舞台あいさつで
話してくれたりして、
谷川さんの詩の作り方の一端がうかがえ、
映画も面白かったけれど、
監督の肩の力の抜けた話も好かった。
映画のポスターとチラシに
谷川さんの横顔が配されていることを、
館を出てから気づき、
なんで気づかなかったかと
不思議な気がしました。

・映画観て館を出づれば春近し  野衾