カラス会議

 

・休日の会議終りて夏の空

わたしの住む家は山の頂上にあります。
従いまして、
東向きの窓から見える景色を
日々楽しむことができ、
実際に楽しんでもいるわけですが、
このごろ、
朝六時ぐらいでしょうか、
坂の途中にあるアパートの屋根の上で
カラスが四羽集まっては、
なにやら、
あおっあおっあおっ、っあーっあーっあー。
あおっあおっあおっ、っあーっあーっあー。
おあっおあっおあっ、っあーっあーっあー。
うるさいったらありゃしない!
とくに、
あおっあおっあおっと鳴かれると、
なんだか、
へ馬鹿にされているような気がしてきます。
「あおっ」が「おあっ」に変化したり。
気になって気になって、
とても本など読んでいられない。
「あおっ」と「おあっ」では
意味が違っているのかもしれません。
カラスならカラスらしく、
かーかーかーとまでは言いませんが、
あーあーあーでいいではないか。
それが、
っあーっあーっあーとなり、
挙句の果てに
あおっあおっあおっだったり、
おあっおあっおあっだったり。
時に興奮してくるのか、
あおっあおっあおっあおっ!
おあっおあっおあっおあっ、おぎゃぎゃぎゃぎゃーーー!!!
みたいな。
なにをしゃべくっているのか。
三羽でなく五羽でなく、
必ず四羽であることも何やら怪しく。
きょうもこれから会議でしょう。

写真は、秋田のなるちゃん提供。

・忘不忘寅さんを見て寝る日かな  野衾