日の出

 

・ほととぎす啼きてパソコン手を休む

この日記を書いている部屋の窓は東に向いており、
晴れた日の朝、
空がだんだん明るみを増し、
太陽が向こうの丘の上に顔を出すまでの時々刻々、
色の変化の眺めは一日の楽しみです。
どの季節の日の出も目を楽しませてくれますが、
いまは新緑の季節、
青葉若葉の息吹きはまた格別。
本を読む手を休め、
ときにベランダにでて手すりにつかまり、
ピンクや黄や紫や水色のグラデーションに見とれてしまいます。
『ユング自伝』にあった
アフリカのキャンプ地での夜明け、
丘の上で日の出を待つかのごとく居並ぶ
狒々たちの
印象深い記述を思い出したり。
きょうは少し曇っているようです。

・ひかり来て五月を碧く照らしけり  野衾