うのき食堂

 

・ふはりふは舞ひて散りゆく桜かな

連休期間中、父のいとこの葬儀があり、
父も母も出ずっぱりだったため、
我が弟が車を運転し、
もっぱら移動の足になってくれました。
有難し!
二百種二千本の桜が植えられている
今年は連休時期がまさに見ごろの日本国花苑、よかったぁ。
ひと多し。
ゆっくり散歩していると、
向こうから、
シャキシャキ、パキッ、シャキシャキ、パキッ…
と、
リズミカルに歩いてくるご婦人がいて、
目をみはる。
すごく直角。
「パキッ」のところで曲がります。
音までは聴こえませんが、
聴こえてきそうなぐらい鋭く。
弟が「あ、N美さんのお姉さんのR子さんだ」
シャキシャキ、パキッ、シャキシャキ、パキッ…
「こんにちは」
「はぁ、こんにちは。来てらっしたんしかぁ」
しばし立ち話。
数分ののち、
R子さん再び歩き始める。
わたしは振り向き
なんとなく目で追いかける。
シャキシャキ、パキッ、シャキシャキ、パキッ…
翌日は、
弟が五城目町にある
うのき食堂に連れて行ってくれた。
五十年ぶり、は大げさだが、
ほぼそれに近い!
懐かしかったぁ!!
店に入った瞬間、
ラーメンのスープの香がつーんと鼻を刺激し、
一気にタイムトラベル、
子ども時代に戻りました。
大人になってみると
祖母は身の丈が小さいひとだと分かりましたが、
あの頃は祖母よりずっと小さかった。
いつも祖母にくっついていた気がします。
というようなことを思い出しながら、
大盛り中華そばを完食。
んめがったー!!

・あはあはと大和のくにの若葉かな  野衾