キムチ臭

 

・口の端に上せてうれし五月かな

一昨晩キムチを食べた。
にんにくがよくきいてとても美味しく、
ざくざくと。
ビールも冷えていたし。
床に入る前によく歯をみがいた。
朝となり、
キムチのことを思い出し、
いつもより念入りに歯をみがく。
いつもより濃い目にコーヒーを淹れる。
八時四十五分に家を出、
フリスクペパーミントをいつもより多く口中へ。
でも、
なんか気になるなぁ。
会社に着いて、
Y山さんからいただいたお菓子を食べた。
さらに。
エレベーターで下へ降り、
自動販売機でブラックコーヒーを買って飲んだ。
まだ気になる。
となりの武家屋敷に尋ねる。
「キムチ臭くない?」
「離れているから分かりません」
「あ、そ」
ふむ。
なんか気になるなぁ…。
午後になってようやく忘れ、
夕刻近くになると
もうすっかり忘れ、
帰宅したら欲望のほうが勝ち、
また食べた。
食べてしまった。
やっぱり美味しい!
でもちょっと理性が働いたのは、
量が一昨晩の半分くらい。
てか、
一昨晩食べ過ぎて
それしか残っていなかった。
今日は来客もありますゆえ、
万全の態勢で臨もうと思います。

・新緑を浴びて息する色をなす  野衾