プラスαマイナスα

 

・もみつるや季節を漉して風渡る

わたくし、
きのうで満五十六歳になりました。
今年入社した新卒の女性の誕生日がわたしと同じで、
彼女はきのうで二十三。
このちがい!
二十三を倍にしてもまだ四十六。
嗚呼。
ところで、
この五十六という数字、
なかなか微妙です。
五十五歳というのは、
わたしとしては、
五十二プラスαぐらいの感覚でしかなかった。
ところが、
五十六歳となると、
還暦の看板が見えたりして、
どうしても
六十マイナスαみたいな気になってしまう。
もはやおおっぴらに
バカができなくなってしまう。
(やると思うけど)
ということで、
五十六を噛みしめた一日でした。
五十六って、
ごじゅうろくだけど、
いそろくとも読める。
山本五十六。
第26、27代連合艦隊司令長官。
関係ないか。
ふ~。
五十六と思わずに、
五×六=三〇(ごろくさんじゅう)
ということで、
三十歳ぐらいのつもりでいくか。
誕生日にはいつも、
秋田の父から
「きょう、おめのたんじょうびだなぁ」
と電話があるのに、
今回はなかったなぁ。
ま、いっか。

・黙しつつ友と踏み踏む秋の道  野衾