香水

 

・無私の道内外(うちと)掃除の冬日かな

突然ですが、
わたしの自慢は、鼻です。
かたちとかではなく嗅覚。
言うところの匂いに対して割と敏感、
だと思います。
きのうのことです。
JR保土ヶ谷駅から
国道一号線沿いの歩道を歩き
保土ヶ谷橋へ向かう途中、
わたしは突如聞きおぼえ、
でなく、
嗅ぎおぼえ(!?)
のある匂いにハッとして横を見ました。
今まさに
妙齢の女性が
わたしを追い越していくではありませんか。
こ、こ、この匂い!
んーーー???
んーーー???
そうだ。
わかったぞ!
カブトムシがスイカの皮を食べたあとでオシッコをする、
そのオシッコの臭いだ!
たったったったったっ……。
「あのー、
カブトムシがスイカの皮を食べたあとでオシッコをする、
そのオシッコの臭いの香水、
なんというのですか?」
って、
まさか訊けるはずはない。
でも、
やっぱり気になり、
少し、
数メートル、
追いかけました。
間違いなし!
たしかに、
カブトムシがスイカの皮を食べたあとでオシッコをする、
そのオシッコの臭い(しつこ!)でした。
その臭いを純化させたとでもいうのか。
そうか。
オシッコの臭いも純化させると、
いい匂いに変化するのか。
臭い→純化→匂い。
大発見!
かもしれない。

・柿剥きはこうやるのだと教へ食ふ  野衾