黒にんにく

 

・秋澄むや静黙の中こゑのせり

先日、
神奈川近代文学館で泉鏡花展を観ての帰り、
元町の裏通りを歩いていたら、
岩手県のアンテナショップがあり、
おもしろそうなので入ってみました。
どこから見てもふつうのにんにくなのに、
黒にんにくと書いてあり、
以前食べて美味しかったので、
ひとパック購入。
が、
ぱくぱく食べるものでなし、
食卓に置いたまま
いつしか風景と化し、
あ、
黒にんにく。
忘れてた。
もう乾いちゃったかな。
と思いきや、
豈図らん
買ってからずいぶん経っているのに、
栗ならとっくに
石化していておかしくないのに、
さすがにんにく、黒にんにく。
とってもジューシー。
しかも美味しい。
なおかつ
次の日なんだか元気。
というわけで、
さらにネットで注文。
アンテナショップで買ったものは
茎付きでちょっと食べにくかったので、
一個一個ばらしてあるのにしてみました。

・光り受く開新俟ちて務むべし  野衾