きっと、うまくいく

・紫陽花や母の乳恋ふ子らの色

ひさびさのインド映画。
興行収入がインド歴代ナンバーワンになった
2009年公開の大ヒット映画です。
館のある若葉町までリュックを背負い徒歩にて。
(往復一万二三六〇歩、歩いた~!)
いつもなら人がパラパラッとした感じなのに、
きのうは並ぶこと並ぶこと、
トイレの中まで列が伸びていました。
170分の
インド映画としてはふつうなのでしょうが、
長尺の映画ながら、
途中まったく飽きることなく
眠くなることなく、
どころか、
コメディタッチの映画なので、
笑ってしまうのはもちろんのこと、
人の情愛の細やかさと温かさに触れ、
これはつくりもの
つくりものなんだと
自分に言い聞かせていても、
涙がつつつうっと。
黙ってこぼれますから
そのまま放っておきましたが、
ときどきググッと嗚咽がこみ上げ、
下唇を噛んだり、
下っ腹に力を入れたりして、
声を出さぬよう我慢するのが大変でした。
こういうのに弱いなぁ。
なんとか堪えていたのですが、
映画の最後のほう、
エリート工科大学の校長が
ランチョー役のアーミル・カーンに
ボールペンを渡す
(小道具、伏線の張り方も実に巧み!)シーンでは、
とうとう堪えられず、
ウッ、ウッと声が漏れてしまいました。
男同士の友情を軸に、
恋愛あり夢あり希望あり謎解きあり、
あいだに家族の風景をも描き、
また社会問題を背景にあぶりだしての、
実になんともおもしろく楽しく、
また考えさせられもする
エンターテインメントはこうでなくっちゃの、
充実てんこ盛り!百点満点の映画でした。
感動!!

・七月の予定表まず叩き込む  野衾