ビッグ・バンド

 

・バレンタインひと月もつと見栄を張り

ジャズを聴き始めた学生の頃、
絶対に聴かなかったもの、
それがビッグ・バンド。
カウント・ベイシーもデューク・エリントンも、
バンドものは聴きませんでした。
楽しそうに演っていることに
なじめなかったのだと思います。
深刻そうで、
暗く激しい感じのものを
好んで聴いていた気がします。
ところが、
好みも変るものらしく、
若いころ絶対に聴かなかったものを、
意識してでなく、
なんとなく手に取り、
けっこういいかもなぁ、
なんて思って聴いているうちにハマってしまい、
いつしかどっぷり浸かっている
ことがちょくちょくあります。
村田英雄や三波春夫がそうです。
古い録音の日本の民謡なんて涙が出ます。
そしてこのごろは、
受け付けなかったはずの
ビッグ・バンドのジャズをよく聴いています。
それも楽しんで。
この浮気モノ!ってか。
今は、
輸入物のセットだと安く買えますから
助かります。
デューク・エリントン・アンド・ヒズ・オーケストラ。
やっぱり天才かなぁ。天才だなぁ。
The Complete Columbia Studio Albums Collection 1951-1958
9枚組み3955円。
このごろの愛聴盤です。

・バレンタイン昔はさぁと見栄を張る  野衾