オブセッション

 

・都心にて井川の人と語りける

拙著『マハーヴァギナまたは巫山の夢』を
読んでくださった方から感想を寄せられ、
書くことの快と不思議を噛みしめています。
小説を書いたつもりが、
本が出来上がり、
改めて一読者として読んでみると、
ふんふんふん、
つたない魂の遍歴記録、
告白録のようでもあり、
気恥ずかしくもなりますが、
中途半端に薄めずによかった、
とも思います。
たけしにとっての
アウトレイジみたいなものかもしれません。
おかげで、
いまは小康状態とでもいうのか、
春日のようにぽかぽかと、
割と気分のいい日が続いています。
なのに、
たまに溜息がふ~とでて、おや?

・春の日や新宿紀伊国屋書店前  野衾