ハタハタ寿司

 

・辞書中に金玉火鉢の懐かしさ

正月、秋田に帰る楽しみの一つに、
ハタハタ寿司を食べることがあります。
祖母が亡くなり、
今はもっぱら父が作っています。
子どものころは、
さほど美味いと思いませんでしたが、
そこが郷土料理の強み、
持ち味とでもいうのか、
寒さを体感するほど、
反射的に食べたくなるようです。
この正月も
秋田でたっぷり食べたのに、
まだ食べたりず、
先週父に電話して、
「ハダハダじし、おぐってけにゃが?」
「あはははは…。そんだにうみゃがったが?」
「うん。うみゃがった!」
「んだば、米どいっしょにおぐってやっから」
というわけで、
きのうの晩も、ハタハタ寿司。
もうひとパック冷蔵庫に入っています。
うひょひょひょひょ。

・弁当の具が蘇り蓋を開く  野衾