オリビア・ニュートン・ジョン

 

・雪の上みんな仲良く蟻のごと

テレビをつけたら、
「徳光和夫のトクセンお宝映像!」
という番組で、
オリビア・ニュートン・ジョンの特集をやっていました。
最初から見れなかったのが残念。
小学校時代にビートルズを知ったものの、
レコードを買うほどの知恵は無く、
レコードを再生する機械もありませんでしたから、
中学生のころは、
もっぱらナショナル(現パナソニック)製のラジオ、
GXワールドボーイ(懐かしい!)で
洋楽を聴いていました。
高校に入り、
おそらくラジオで
「ジョリーン」を聴いたのではなかったでしょうか。
学校帰り、
さっそく秋田駅周辺のレコード店へ走り、
オリビア・ニュートン・ジョンのレコードを買いました。
初めて買ったレコード!
再生するための機械も無いのに。
ほとんど初恋に近かった。
仕方がありませんから、
北島三郎を聴くために
ステレオを買っていた叔父の家へ行きました。
オリビア・ニュートン・ジョンのレコードを
ターンテーブルの上に置き、
ゆっくりアームをレコード盤のふちまで運んで、
針を下ろしステレオの前に正座。
いつでも好きなときに
好きなだけ聴けるというのが画期的。
そのオリビアさん、
一九四八年九月二六日生れといいますから、
現在六十四歳。
病気もされたということですが、
最近の映像をテレビで見、
きれいはきれいでも、
顔のつくりが別人のようで驚きました。
人生をまざまざと見せられたような。
記憶のなかのオリビアさんと
目の前で動いて歌っている人が同じとはとても思えません。
なにか抜け落ちたような。
オリビアさんでなくわたしかもしれませんが。
分かりません。
オリビアさんのだけでなく、
レコードはすでに一枚も持っておらず、
CDになってからも、
オリビアさんのは買ったことがありません。
きっと、
インフルエンザのようなものだったのでしょう。

・雪道はこんな風に歩くのよ  野衾